令和4年鎌ケ谷市議会定例会が開催された。
この日の議題には、ICT教育におけるタブレット端末の配備状況が挙げられた。生涯学習部副参事の柳氏は、全小中学校において児童生徒1人1台のクロームブック、総計8,891台が配備されていることを明らかにした。彼はまた、授業への活用状況として、算数や理科での活用例を示し、教員へのサポートの充実についても触れた。
「教育環境の整備が進む中、教員方のICT活用能力向上が課題」との認識も寄せられた。特に、教員によるICTの活用には個人差があるとのことだ。教育のICT化が児童生徒の運動不足や視力に影響を及ぼす懸念も存在するが、視力低下や運動不足の指摘に対し、健康維持のための指導を行なっているとの発言があった。
続いて、農作物のひょう被害に関する質疑が交わされた。市民生活部の青木氏は、先のひょうによって鎌ケ谷市内の梨農家が甚大な被害に遭ったことを指摘。梨の出荷に影響が出る中、消費者へ向けての後押しを行う方針を表明した。また、農業者への利子補給制度の周知も約束され、市としての支援の新たな動きが示された。
さらに、帯状疱疹ワクチン接種費用の助成についても言及があった。接種者の自己負担を軽減する狙いから、他視点の自治体での取り組みを参考にしつつ、前向きな検討を進めていく意志が表明された。
最後に、男女共同参画に関する取組の成果として、女性管理職の登用率が全21市中1位となった事例が紹介された。市では、さらなる意識改革や施策推進が求められていることが確認された。今後も、研究を重ね、実効性のある施策を進めていく姿勢が示された。
このように、令和4年の定例会では、教育、農業、健康といった複合的な課題への取り組みが確認されるなど、多くの市民に向けた施策の進展が期待されている。市としても住民の未来に向けて、さまざまな施策を強化し続ける姿勢が求められる。