我孫子市議会は、令和2年3月5日に開催された定例会において、市政に対する一般質問を行った。議員らは新型コロナウイルスの影響について、様々な観点から質疑を重ねた。
まず、あびこ未来代表の坂巻宗男議員が新型コロナウイルスに関して、早急な政策、議会の責任について言及した。坂巻氏は、「市民が日常生活に戻れるよう、議会が責任を果たす必要がある」と述べ、特に市制施行50周年を迎える意義を強調した。
坂巻氏はさらに、「手賀沼をラムサール条約に登録する提案を行い、環境保全の重要性を訴えた。手賀沼を中心に新たな目標設定を行い、この素晴らしい地域を守っていくためには、国際的な認知が必要だ」と述べた。
次に、鈴木花子議員は、公共施設の更新計画と市民参加についての重要性を指摘。「市民の意見が反映されなければ意味がない」と述べ、計画の策定過程での市民参加の不十分さを批判した。
また、災害時の情報伝達手段についても、複雑な現状が浮き彫りとなった。内田美恵子議員は、「防災行政無線が聞こえない状況や、フリーダイヤルへの繋がりにくさなど、適切な情報発信が求められる」と強調。さらに自治会や自主防災組織への情報伝達についてもルールを明確化する必要があると述べた。市民が納得のいく形で情報を得られるように、今後の改善を期待される。
加えて、温暖化対策としては環境経済部長が、地球温暖化問題を受けた地域の動向について情報を共有した。「我孫子市における温室効果ガス総排出量が増加している現状は問題であり、今後の方策を検討していく」と述べ、市民との協力の重要性を訴えた。
今回は防災教育についても質問があり、教育委員会は学校現場での防災教育が行われていることを説明した。「児童・生徒への適切な訓練や指導が重要である」とし、今後もその質を向上させる姿勢を見せた。