令和4年12月15日、我孫子市議会の第4回定例会が開かれた。
日程には、議案第19号を中心に様々な案件が上程され、重要な審議が行われた。
議案第19号では、星野順一郎市長が国の経済対策を受けた出産・子育て応援交付金を活用した事業費の追加について提案した。市長は「妊娠期から子育てまで、幅広い相談支援を行うため」と述べ、予算総額を520億2,400万円にすることが求められる。追加の歳入は国庫や県からの支出金の増額が見込まれており、経済的支援を充実させる内容だ。
その後、各議案に対する大綱質疑は通告がなかったことから行われず、議案第19号は予算審査特別委員会に付託された。この決定を踏まえて監査委員の選任など、人事案件についての提案もなされた。
続く日程では、議案第1号から第11号、さらに議案第13号から第19号の一括審議が実施された。木村得道総務企画常任委員長は、「全員異議なく原案通り可決すべき」と審査結果を報告した。
さらに、インボイス制度の実施延期を求める請願第20号に関して、岩井康議員が賛成討論を行った。彼は中小企業の経営が危機的な状況にあることを指摘し、政府の経済政策が不十分であり、制度導入の影響を憂慮する意見を述べた。しかし、請願は少数意見により不採択とされた。
投票の結果、議案第13号及び第19号は全員賛成により可決が決定され、特に議案第19号は財政的支援を強化する重要な内容であることが再確認された。議会は今後の支援政策についても継続的に議論を進める意向を示した。
また、陳情第16号は全員の賛成により採択された。この件に関しても、地域社会における関心が高いことを示している。