令和2年第1回我孫子市議会定例会は、令和2年2月26日に開会した。
議長の西垣一郎氏は、最初に会期を本日より22日間に設定する件について説明した。議会は異議なく、会期を3月18日までと決定した。
施政方針演説では、星野順一郎市長が、人口減少の現状や少子高齢化に対処するための施策を提案した。特に、自然減が続く中、転入者が増加していることに言及した。市総人口は、小さな減少にとどまるものの、今後の課題を強調した。これに対し、保育費の助成や高齢者サービスの充実など、住みやすい環境づくりに注力する方針を示した。
星野市長は、令和2年度の予算規模が412億5,000万円に達し、初めて400億円を超える見込みであると報告した。これには新クリーンセンターの整備や、老朽化した公共施設の改修が含まれるという。また、住宅取得補助金の増加や子育て支援の取り組みについても説明し、「待機児童ゼロ」の実現に向け、着実な実施を目指すとした。
さらに、星野氏は50周年を迎える我孫子市の記念事業についても強調した。市制施行50周年記念式典を7月に予定しており、地域の歴史と文化を次世代に伝える重要な契機となると述べた。
その他、議案第1号から第38号についても一括で提案され、特に水道事業や介護保険、教育に関する施策が重要視された。議案に関しては、教育委員会の教育施策や水道事業の経営方針も説明され、いずれも市民の生活を支える基盤を作るための重要な施策であると強調された。
市長は、災害時の対応や、水道の安全確保に向けた取り組みなど、地域の安全性も含めた課題を指摘した。「市民全員が安心して暮らせる街を目指す」と語り、多角的な施策を進めていく重要性を力説した。次回、経済対策を含む議案審査が行われる予定である。