令和4年第3回我孫子市議会定例会が9月22日に開催された。
議案第17号では、新型コロナウイルスワクチン接種体制の確保が中心課題として提案された。市長の星野順一郎氏は、オミクロン株対応ワクチン接種開始や追加接種を可能にするために、事業費の追加と予備費の増額が必要であると説明した。補正後の予算総額は506億4,000万円に達し、国庫支出金の増額が歳入に寄与することとなる。
新型コロナウイルスの影響で、感染症対策が重要視されている。予備費の追加は、自然災害に対応するための柔軟な資金運用を可能にすると市長は指摘した。議案に対する大綱質疑は行われず、予算審査特別委員会に付託された。
議題の中で特に注目されたのは、義務教育に関する請願である。請願第17号「義務教育費国庫負担制度の堅持に関する意見書」と請願第18号「2023年度教育予算拡充に関する意見書」が全員異議なく採択されたことは、今後の教育予算に重要な影響を与えると見込まれる。教育福祉常任委員長の茅野理氏が報告した結果は、教育現場への配慮を強化するための動きの一環と言える。
また、特別委員会による報告が行われ、他の議案についても採決が詰められた。議案第6号の補正予算提案に対しても、賛成の意見によって可決された。この一連の審議は、市の財政運営が新型コロナの収束に向けた対策とも関連していることを示している。議論を経て、各委員会から提出された意見書の扱いも議長に一任され、一定の結論に向けた速やかな動きが求められる公算だ。
全ての議案が最終的に可決され、我孫子市議会は令和4年第3回定例会を閉会することとなった。市政運営に対する期待感を持って市民の意向が反映されることへの意識も高まっている。議論の内容は、将来的な市の政策に影響を与える重要な要素であることが強調された。