我孫子市議会は、令和4年9月7日に行われた定例会で、様々な政策課題が議論され、市政に対する一般質問が行われた。特に注目を集めたのは健康行政と環境経済の施策で、市民が健康管理を行う上での課題や商店会の現状について深掘りされた。
公明党の戸田智恵子議員は、我孫子市の3歳児健康診査における視覚検査の重要性を指摘し、弱視の早期発見のための政策に関する質問を行った。特に、早期発見が視力障害の軽減につながるとの見解を強調した。三澤直洋健康福祉部長は、視覚検査の周知方法について説明し、母子健康手帳を通じたアプローチや、小児科医による検査の実施に取り組んでいることを報告した。
また、戸田議員は、3歳児健診時の視覚検査の具体的な方法とその異常発見率、近隣自治体の検査体制との比較についても言及した。三澤部長は、近隣市の状況を説明し、本市の検査実績も交え、確実に視力障害を早期に発見する方向性へ向かっていると述べた。
環境経済については、商店街の衰退とその原因について質疑が行われ、山本康樹環境経済部長は、市が行っている商店街振興策や現状の厳しさを訴えた。特に、コミュニティの活性化に向けて、商店会の組織力向上が必要との意見が出た。
最後に、教育行政の視点から、内田美恵子議員が子どもたちの市内巡りに関する質問を行い、鳥の博物館を訪問するプログラムの導入を求めた。この提案に対し、丸智彦教育長は、全ての小学校で博物館へ訪問する計画があると答弁した。
引き続き、議会では新型コロナウイルス関連の施策についても議論され、特に自宅療養者への支援や医療体制の強化に関する提案がなされた。三澤部長は、県との連携を強化し、今後も市民の安心・安全を確保するための努力を継続する方針を示した。