令和元年6月11日、我孫子市議会の定例会が開催され、議題として市政に対する一般質問が行われた。議員たちは、地域の課題や将来的な市の発展を議論し、特に学校給食や男女共同参画の取り組みについての意見が交わされた。
初めに、我孫子市の給食制度について清風会の甲斐俊光議員が発言した。彼は、近年の人口動向の変化に触れつつ、地元で調達した野菜を使用した健康的な給食の重要性を強調した。さらに、特に多くの市民が給食の無償化を希望していることを報告し、「地域の農家と連携し、地産地消を進めるべきだ」と述べた。
次に、日本共産党の野村貞夫議員は、現行制度の評価を述べつつ、給食の充実化を図る上での条例制定の必要性を指摘した。彼は、「条例を作ることで学校給食のより一層の充実が図られるだけでなく、市民の栄養教育にも寄与する」と主張した。また、地域の食品文化を守り育むことが、持続可能な発展を叶える鍵であると述べ、全体的な給食政策の計画を求めた。
市民との交流促進の観点から、海津にいな議員も発言し、市の男女共同参画施策について質疑を行った。彼女は、「現状において女性農業委員が少ないことは問題」とし、男女共同参画推進のために女性農業者を育成する必要があると指摘した。さらに、消防団員の中で女性の参画が求められていることが、地域社会における女性の役割を強化するための重要な施策であると論じた。
また、公共施設の利用状況についても質問があり、図書館や文化施設における利用状況の増減が取り上げられた。市民からのフィードバックを求め、施設のサービス向上へとつながる施策が期待される。
最後に、久野晋作議員は、学校施設個別施設計画の策定に関する詳細な議論を展開しながら、地域住民の意見を反映する機会が必要であるとの立場を示した。特に、「計画のスピード感を維持しつつ、市民の意見聴取は重要」と強調し、地域との意見交換の場を設ける必要性を力説した。