我孫子市議会では、令和5年9月の定例会において市政に対する一般質問が行われ、市の各種施策に関して幅広い意見が交わされた。
まず、プール開放事業について質疑があり、市立プールの利用状況や課題が報告されました。菊地統生涯学習部長は、夏休み期間中に実施したプールの開放事業で約2,263名が利用したと述べ、施設別の参加者数を詳しく説明しました。また、参加者には事後のアンケート調査が行われており、多くが当日の予約システムに対する改善提案を行ったとのことで、今後の改良が期待されている。
続いて、高齢化社会に対応した健康づくりや介護、認知症予防に関する取り組みが伝えられました。飯田秀勝健康福祉部長は、我孫子市では高齢者向けに作成した「元気アップ体操」を推進し、地域の交流の場を設けていることを説明しました。逐次住民の運動習慣を促しているという。
犯罪や交通事故の発生件数を減少させ、日本一安全で安心なまちを目指す施策についても議論され、篠崎啓一建設部長が犯罪の増加傾向を指摘。同部長によると、特に自転車泥棒や電話詐欺が多発しているという。市は今後、警察との連携を強化し、市民との協力による啓発活動を推進していく方針だ。
また、移動等円滑化基本構想に基づくバリアフリー施策についても討議され、整備状況や今後の計画が議事の一環として取り上げられた。市としては、我孫子駅と天王台駅のホームドア設置など、具体的な特定事業を進める考えを強調した。
市民活動を促す面でも、道路際の雑草対策や市民清掃活動が事例として挙げられた。これに対し、市民と一緒に取り組む美化運動を続けていく必要があるとし、昨年から行われた町内清掃の様子も伝えられた。
市の持続可能な発展を目指し、観光資源の活用やシティプロモーションも重点施策が示された。特に、我孫子市の歴史や文化を伝える取り組みが今後も重要であるとの意見が相次いだ。
以上のように、市政に関わる重要なテーマについての議論が展開され、多くの市民が関与できる施策の必要性が強調された。市は引き続き、住みやすいまちの実現に向けた取り組みを進める意向を示している。