令和5年9月4日、我孫子市議会は定例会を開催し、市政に対する一般質問が行われた。特に注目を集めるのは食の提供や環境アプローチ、地域の活性化に向けた新たな方向性を示した質問内容だった。
まず、学童保育室における食事提供について、栄養価の高いランチの提供が求められている。飯塚誠議員は、夏休み期間中の昼食提供について現在の課題や取り組みを明らかにした。市内の学童保育室では、民営化されてる施設がある一方、公営の施設でも保護者との協力でお弁当を提供している事例がある。現状では個々の利用率には差があり、特に公営の施設での参加状況や、社会的なニーズの拡大に伴い、より一層の対応が求められている。
次に、手賀沼観光施設の誘導方針に関する質問もあった。今後、公共施設としてどの施設を整備するのか、民間に任せられるのか、いかにして観光地としての魅力を引き立てるかが重要なポイントではないかと提起された。今後の方針としては、手賀沼遊歩道の延伸や水辺のポケットパークを整備する案が挙げられたが、公開できるエリアや場所については未だ明確ではないという現状も浮き彫りとなった。
さらに、認知症施策についても問われ、市が今後の取り組みを強化していく方針が示された。特に認知症サポーター養成講座の内容や、普及に向けた方策の重要性が言及され、地域住民が持つ見守りの視点が大切であることが強調された。
最後に、子ども食堂の取り組みも話題となった。生活困窮世帯の子どもたちへの食事支援の現状や、配慮が必要な家族への周知方法の見直しが求められた。市民にとって自由にアクセスが可能な場所であり、利用してもらうための情報提供の方法を再考するべきだとの意見が多く寄せられた。