我孫子市の定例会が9月11日に開催され、市政に関する一般質問が行われた。
公明党の島田安子議員は、教育行政における新聞の活用について質問を投げかけた。新聞を教材として活用することの重要性を指摘し、我孫子市内の学校における具体的な取組について尋ねた。教育総務部長の山田和夫氏は、現在2校が新聞を活用した学習に取り組んでおり、湖北小学校は特に積極的に活動していると説明した。そして、教育委員会はNIE(新聞を教育に活用する取組)活動を推奨していく考えを示した。また、学校図書館の新聞配備の取り組みについても言及された。ジャーナリズムを基にした情報教育の重要性を強調する発言が続き、島田議員は国の施策に基づいた新聞配備の進捗状況についても問うた。
次に、福祉行政についての質問があり、認知症に寄り添った地域社会の構築がテーマに挙げられた。島田議員は、認知症に関する公共団体の役割について言及した。健康福祉部長の飯田秀勝氏は、認知症の人やその家族が困難な状況に置かれないよう、広範にわたる施策が推進されていることを強調した。
さらに、地域交通施策についても議論が行われた。深井優也議員は、交通空白地問題を提起し、ボランティア運送の導入を提案した。実施主体としての地域の価値を探る必要があることを指摘し、特に商業と観光との連携を深める重要性を訴えた。
議会では、市内部でのデジタルトランスフォーメーション(DX)推進についても触れられ、職員の負担を軽減しつつ、より効果的な市民サービスの提供に向けた方針が示された。特に、労働環境の改善に関する取り組みが求められており、デジタル技術の活用が期待されている。
最後に、郷土資料の展示に関する整備状況なども問われ、各式典を通じた文化の振興の重要性が言及された。特に、布佐地区などの地域の歴史や文化を広めるための方策が今後の課題として浮かび上がった。