令和2年1月29日に開催された令和2年第1回大口町議会臨時会では、重要な議案が審議された。特筆すべきは、令和元年度の一般会計補正予算に関連する議案で、町長や各部長の意見が交わされ、質疑を経て可決された。この補正予算により、町内の障がい者福祉施設の空調設備が更新される見通しとなる。
議長の倉知敏美氏が会議を開会し、出席議員15名が確認された。議事日程に従って、最初の議題は会議録署名議員の指名で、吉田正議員と江幡満世志議員が選ばれた。次に、本臨時会の会期が本日1日限りと決定された。
諸般の報告では、長屋教育長が公務のため欠席したことが伝えられ、監査委員の報告も行われた。その後、議案第1号が議題として上程され、町長の鈴木雅博氏が提案理由を説明した。この予算案では、歳入歳出それぞれ3,812万円を増額し、総額を99億4,333万9,000円とすることが明らかにされた。
健康福祉部長の佐藤幹広氏は、補正予算の主な内容を詳述した。講じられる計画は「ハートフルおおぐち」の空調設備関連で、故障が続く設備が早急に更新が必要とのことだった。具体的には、4,600万円の工事費用が提示され、そのうち3,812万円が町からの補助金として計上される見込みである。同法人は寄附を募る活動を行い、町内の理解を得るための協力を仰ぐ考えが示された。
質疑応答では、吉田正議員が空調設置の影響や費用の内訳について質問を行った。これに対し、福祉こども課長の吉田雅仁氏は、地域包括支援センターに影響はないと答え、ランニングコストについては電気式の設備使用で低下する見込みがあると述べた。さらに、江幡満世志議員は町内の募金活動の状況について触れ、住民の理解を深めるための周知方法の改善を求めた。
討論は行われず、採決に入った結果、議案は原案通り可決された。これをもって、無事に臨時会は閉会し、鈴木町長は参加者へ謝意を示した。今後、福祉設備の更新工事が進めば、地域の障がい者支援に資することが期待されている。