令和5年3月2日、山陽小野田市議会の令和5年第1回定例会が開催された。議員からは市政の重要な施策や地域課題に関する質問が相次いだ。
この会議では、特に予算編成や市民との対話、教員不足などの問題が取り上げられた。市長は「変わりゆく世界情勢を背景に、急激な円安や物価高騰により令和5年度の予算編成は厳しい」と語った。
さらに、教員不足の問題については、県教育委員会の人事権が影響しているとしながらも、児童の教育環境を改善するため、教員確保の強化を訴えた。また、児童館の廃止については老朽化によるものであり、今後は地域の子育て支援に向けた新たな施策を検討していると回答した。
一方、ヤングケアラーへの支援については、「その実態を周知し、相談窓口の設置を進めているが、さらなる啓発が必要」とした。特に、効果的な支援に向けた施策の強化を求める声が多かった。
デフリンピックへの支援に関しては、市長が「具体的な施策を検討していく」意向を示し、地域の理解促進に努めたいと考えていることを強調した。市民活動の推進についても、多様な市民参加の促進を目指す方針が示された。
最後に、国鉄転用の工場跡地における企業誘致の方策や、地域おこし協力隊の見直しも議題に上がった。市の経済振興に向けた新たな展開を期待する意見が多く、今後の施策に注目が集まる。