令和4年7月27日、鶴岡市議会臨時会が開催され、新型コロナウイルス対策や物価高騰に対応する補正予算が審議された。
この臨時会には、28名の議員が出席し、市長の皆川治氏や各部長が説明を行った。議長の菅原一浩議員は会議を開会し、議事が始まった。最初に会議録署名議員の指名が行われ、次いで会期は本日1日限りと決定した。
市長は現下の新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ、新規陽性者の増加が続く中、さらなる感染拡大を懸念し、対策を進める必要性を強調した。特に、低所得者層に対する生活支援として、国からの住民税非課税世帯への特別給付金未対応者に対する補助のため、約1億3,664万円を充てることを説明した。これは、生活支援として一世帯あたり2万円の現金給付が行われる。
また、本補正予算には農業や水産業への支援も盛り込まれ、配合飼料や原油価格の高騰に対する支援事業が展開される。特に、農水業関連の新型コロナ対策として、様々な業態に対応した支援が必要であるとの考えが示された。農林水産部長の佐藤龍一氏は、価格高騰に伴う飼料や電気代の上昇が畜産経営に深刻な影響を及ぼしているとの発言があった。
質疑では、議員から具体的な支援策の対象やその内容について質問が相次いだ。24番本間信一議員からは、飼料価格の高騰に対する具体的な支援額の算出基準についての質問があり、農林水産部長は県の支援と重複しない旨の説明を行った。さらに、支援のあり方や次のステップについても意見が交わされ、市としては速やかに必要な対策を進める考えを述べた。また、麦や大豆の生産に関する質疑もあり、農業関連の支援の必要性が強調された。
議会の最終的な決議として、議第55号、令和4年度鶴岡市一般会計補正予算は全員賛成で可決された。これにより、地域の経済活性化および市民生活の安定が図られることが期待されている。