令和5年11月13日、鶴岡市議会臨時会が開会された。議事は全て滞りなく進められ、重要な案件が可決された。市長皆川治氏の提案による西目地区の土砂災害復旧工事や朝日庁舎・消防署の改築工事に関する議案が主な焦点となった。
まず、西目地区土砂災害復旧工事について、総務部長森屋健一氏が発表した。この工事契約の一部に変更が生じた理由として、運搬ルートの変更があげられた。運搬距離が48.8キロメートルから52.8キロメートルに延び、その影響で請負金額も増額する必要があるとのこと。具体的には、契約金額が1億9,778万円から2億3,658万4,700円に変更される。
次に、朝日庁舎・消防署の改築に関する議案が討議された。この工事は老朽化した庁舎と消防署を新築するもので、工期は令和5年11月14日から令和7年3月10日までとされている。入札を行った結果、建築工事は菅原建設株式会社が落札し、税込み金額7億4,580万円で契約が締結された。
さらに、議会内の新しい制度や役職の選任も行われた。本間新兵衛議員からの議長辞職に伴い、尾形昌彦議員が新たな議長に選出された。議長としての継続的な議会改革が期待される。
議第75号では、中学校に可搬式冷房機器を設置することも可決された。これにより夏場の部活動での熱中症対策が強化される見込み。教育部長永壽祥司氏は、冷風機の導入について説明し、マイナス7度まで冷却できる性能を持つと報告した。今後、この機器が学生の健康を守る一助になると考えられている。
他にも、議会運営委員会や常任委員の選任が行われるなど、議会の運営が整備されていく中で、市民の声を反映した議会運営への期待が高まっている。