令和元年12月19日、鶴岡市議会では、請願第3号に関する議論が行われた。
本請願は、沖縄県民投票の結果を尊重し、辺野古新基地建設見直しを求めるものである。請願者は、記録に残る圧倒的な民意を受けて強行される新基地建設に対する反対の声を提出する必要性を訴えている。
市長の皆川 治氏は、故渡辺洋井議員への哀悼を示した後、国民と地方自治の関係について意見を述べた。皆川氏は、議会での討論が市民の声を反映する重要な意味を持つと強調した。
請願第3号については、総務常任委員長の富樫 正毅議員が報告し、請願内容を詳細に説明した。委員会は、沖縄県民投票での圧倒的な反対票を引き合いに、普天間基地の危険性と米軍基地の沖縄への偏在を問題視している。
富樫氏は、請願が求める4つの要請事項について、特に重要なのは国民的議論を促すことだと述べ、国民全体が参与することで良い解決策を見出す必要があると強調した。
質疑応答では、賛成派の長谷川 剛議員が、沖縄の基地負担軽減は重要だが、新基地建設の強行は民主主義に反すると主張した。対する反対派の佐藤 昌哉議員は、普天間基地の危険性を除去することが唯一の解決策であるとし、新基地は不可避だとの見解を示した。
賛成意見の中には、環境問題や国際的視点から見た基地問題の再評価を求める発言もあり、沖縄以外の地域でも議論を深めるべきとの意見が見られた。
結論として、請願第3号については、賛成者が少数に留まり、不採択となった。議会内での激しい議論は続き、今後さらなる議論が期待される。