令和4年9月6日の鶴岡市議会定例会が開会された。
本会議では、まず会議録署名議員が指名され、その後、会期の決定が行われた。この会期は9月29日までの24日間と決まり、議員は異議なく承認した。
続いて諸報告が行われ、市長の皆川治氏が8月の豪雨災害の影響について言及。特に山形県全体での人的被害は無かったが、地方では河川氾濫や土砂災害が発生し、復旧費用の補正予算が提案されるなど、迅速な対応が求められていると訴えた。
新型コロナウイルス感染症についても報告があり、感染者数が増加し続ける中、コロナウイルスワクチン接種の状況についても説明がなされた。市では、医療体制の強化や感染者への支援が続けられている。特に庄内保健所との連携を強調し、自宅療養者への支援に注力する意向を示した。
また、令和3年度の決算議案が提案され、一般会計や特別会計歳入歳出の認定について審議された。一般会計については794億円の歳入と772億円の歳出、黒字は21億を超えることが報告された。主要な原因としては、地方交付税の増加や歳出の抑制策が挙げられた。
続いて、公共事業についての報告もあり、原油や物価高騰が経営に与える影響について懸念が表明された。市内事業者の助けになるような支援策を今後も模索していく考えだ。
他にも、鶴岡市立朝暘第五小学校の改築工事や多くの条例案についても審議され、全ての施策は円滑な実施が求められている。地方公共団体の様々な課題に対して、財源の確保や地域経済の活性化に繋がるような施策を進めるべきとの意見も出た。
最後に、今後の方針として、地域資源に基づいた経済支援や女性の活躍推進策なども取り上げられ、地方自治体としての役割が再確認される形となった。議会は進行しつつ、地域への期待を背負い、次回に向けた準備を整えた形で終了した。