令和5年12月定例会が12月5日に開会し、重要議案が審議された。
主なテーマとなったのは、令和5年度鶴岡市一般会計補正予算と、鶴岡市立加茂水族館リニューアル工事に関連する契約の締結についてである。
市長の皆川治氏は、補正予算の具体的な学びと観光振興に関する投資内容について説明し、特に観光業の回復に向けて、韓国からのチャーター便再開が寄与すると期待されていることを強調した。
また、経済情勢についての市長の発言では、11月の政府の月例経済報告を引用し、「景気は緩やかに回復しており、雇用・所得環境も改善している」と述べている。しかし、外部要因からの影響についても懸念を示し、特に世界的な金融引き締めや物価高騰が市政の大きな影響要因とされている。
経済セクターにおける物価高騰に対応するため、事業者支援の方策として、交付金を活用した施策が進められていることも報告された。特に、低所得世帯への奨励金制度は市民の生活を支えるための重要な取組として紹介された。
地域の農業に関する話題では、高温や少雨の影響を受けた作物の状況が説明され、農作物の高温対策本部が設置されたことも強調された。米の品質や収量への影響があることが報告され、県と市が連携して被害対策に取り組む姿勢が示された。
観光戦略に関しては、新たな中期観光戦略プランが策定され、その中でガストロノミーツーリズムの重要性が再認識されている。市長は、地域の食文化を生かした観光資源の発信が、観光誘客につながるとの考えを示し、ガストロノミーツーリズムを進める意向を明らかにした。
今後も市議会では、引き続き地域支援や観光振興を促進するための議論を深めていく方針が示されている。