令和3年3月5日、鶴岡市で行われた定例会では、地域医療、農業振興、中心市街地活性化などの重要課題について議論された。特に、荘内病院と水田フル活用についての発言が目立った。
荘内病院について、医療事業管理者の三科 武氏は「荘内病院は南庄内の基幹病院として、急性期医療を堅実に提供する責任がある」と述べた。彼は、COVID-19の影響を受けながらも、病院が地域医療をリードし、さらなる医療サービスの充実を目指す姿勢を強調した。
また、この日の議論において、荘内病院は人口減少と高齢化の中で重要な役割を果たすことへの理解を深める必要があるとされ、特に地域住民から信頼される医療を確保するための人材確保と経営改善策についても言及された。
水田フル活用ビジョンについては、農林水産部長の高橋 和博氏が説明。約1万5,000ヘクタールの水田の有効活用を目指し、主食用米や非主食用米の作付け面積を確保することが求められている。彼は幼稚繊細の農業環境の整備と、より高収益な作物への転換の重要性を訴えた。特に枝豆の生産拡大を進め、農業経営全体の収益性を向上させる方針が強調された。
中心市街地活性化計画について、商工観光部長の佐藤 正胤氏は、目標数値達成に向けた進捗状況を報告。居住・活動・交流の場の確保が進んでいるが、今後も新型コロナによる影響が懸念され、さらなる施策が必要であると述べた。また、地区防災計画策定の重要性と自主防災会の関与についても触れ、地域住民が防災意識を持ち、自発的に行動できる環境づくりが求められる。
最後に、地域プロジェクトマネージャー制度について議長より質疑があり、地域活性化に向けた新たな人材確保の重要性が指摘された。特に、隔年で実施されるこの制度を通じて、外部人材と地域の再活性化に向けた取り組みが期待されている。