令和2年4月15日に行われた鶴岡市議会臨時会では、重要な議案が多く審議された。
議事は、会議録署名議員の指名から始まり、続いて会期の決定を経て、7件の議案が提案され、順次審議された。
特に注目されたのは、令和2年度鶴岡市一般会計補正予算(第1号)である。総務部長の高橋健彦氏は「一般会計補正予算では、7,128万円を追加し、予算総額を741億112万8,000円とする」と説明した。これは新型コロナウイルス感染症への対策に関連している。
また、国民健康保険特別会計補正予算では、健康福祉部長の渡邉健氏が「新型コロナウイルスの影響に伴う予算調整を行う」と述べ、追加で840万円が計上された。これにより診療所の機能維持が図られる。
さらに、休日夜間診療所特別会計補正予算についても同氏が説明し、「感染者の発生により休業手当を新設する」とし、814万8,000円の追加予算が必要であると述べた。
その後、税に関する条例の改正も行われた。市税条例の改正では、たばこ税の手続き簡素化が進められ、国民健康保険税条例の一部改正では傷病手当金の支給規定が新設されることが決定された。渡邉健氏は「特に、新型コロナウイルス感染症に関する支給については、感染者に対し配慮する内容に強化された」と強調した。
最後に、固定資産評価員の選任に関する議題が取り上げられ、副市長の山口朗氏が「適正な固定資産評価を進めるための選任が求められる」として、新たに選任された中村勝行氏を紹介した。全ての議案は賛成多数で可決され、今次臨時会は、経済活動を維持しつつ、感染症対策を重視する方針が示された。
このようにして、鶴岡市は新型コロナウイルスへの対応を優先しつつ、今後の地域経済や市民生活の安定に向けた施策が進められることになる。