鶴岡市での最近の定例議会では、熱中症対策や学童保育所の安全対策について、複数の議員から活発な意見が交わされた。
まず、熱中症対策に関しては、教育長の布川敦氏が報告を行い、市内の学校における熱中症の発生状況について共有した。夏季休業中には2件の事例が報告され、幸いにも軽症であったことが確認された。
また、部活動における熱中症対策として、鶴岡市は『鶴岡市中学校部活動等に関する基本方針』を定めており、頻繁な暑さ指数の計測や、万全の水分補給の徹底を求めていることも強調された。寛君は、特に暑い時間帯の下校におけるスクールバスの運用緩和を提案し、児童の安全確保の重要性を訴えた。
さらに、学童保育所については、坂本昌栄議員が新しい安全計画の策定状況を質問した。健康福祉部長の佐藤繁義氏は、8か所のクラブが策定を終え、残るクラブに対しても年度内の策定を進めるとの方針を示した。
また、こども家庭庁の設置関連では、こどもが意見表明できる社会の実現に向けた国の動きに応じて、教育現場でも子供の意見を反映させる方策が模索されている。市では、子供たちの意見を集約するために、市内の中学校、高校でアンケート調査を行い、意識やニーズを把握している。
また、荘内病院についても、地域連携の強化が図られ、周産期医療の重要性が強調された。医療人材の不足が課題とされ、女性医師の働きやすい環境整備や新たな施設の整備などが求められている。
道の駅あつみの移転整備事業では、参加業者の決定が年内を目指して行われることが発表され、「地域資源を活用した道の駅が市民に愛される施設になることが期待される」と市の担当者が述べた。