令和2年6月12日、本会議が開催され、一般質問が行われた。議員からは新型コロナウイルス感染症対策に関連する様々な意見が寄せられた。特に、避難所での感染予防と新型コロナとの共存についての議論が活発に行われた。
質問者の阿部 寛議員(21番)は、まず防災と新型コロナ対策の両立について触れた。特に避難所の暑さ対策やエアコン設置について具体的な要望を述べた。危機管理監の早坂 進氏は、現在鶴岡市には指定避難所が210か所あることを説明。そのうち169室にエアコンが設置されており、今年度中にさらに10室への設置を予定していると述べた。
また、生徒・教職員の健康面の問題についても質問があり、長谷川 剛議員(1番)が、教室での身体的距離の取り方と感染予防策について説明を求めた。教育長の布川 敦氏は、児童・生徒の距離を1メートルを目安に座席配置する方針を示した。加えて、教職員の感染防止対策として、マスクやフェースシールドの着用も義務付けられているとのことだ。
また、学校給食施設を活用した食事提供についても、一部の議員から意見が寄せられた。具体的には、障害者や高齢者向けに配慮した食事の用意や、避難所での衛生的な環境の整備が求められた。食事班の設置による温かい食事の提供が重要視され、実施方法の検討が進められる。
加えて、男性の育児休業取得促進についても議論された。政府の施策や援助策に加え、市独自の取り組みとして、育児休業の際の金銭的支援を求める声もあがった。田中翔子氏は、特に低所得世帯への支援が不足していると指摘し、制度的措置による改善が急務であると訴えた。
最後に、議員らは新型コロナウイルスによって悪化した経済状況への適応が急務だと強調した。特に、医療体制の整備と市営住宅の柔軟な利用を重視し、今後の施策に橋渡しが必要であると確認した。