令和2年7月22日、鶴岡市議会の臨時会が開催された。
今期臨時会では、会議録署名議員の指名と会期の決定が行われ、議会運営委員会が協議した結果、会期は本日のみと決定された。議案には令和2年度一般会計補正予算(第5号)や病院事業会計補正予算が含まれており、重要な議題として議論が進められた。
市長の皆川治氏は、梅雨による豪雨災害について触れ、被災者への支援を表明した。7月16日、熊本県人吉市へ避難所用マットを提供したことに言及し、災害対策の充実を強調した。
まず、一般会計補正予算において22億1,154万円の追加が提案され、感染拡大防止策として小規模事業者への補助金や、衛生用品の配備が計上された。高橋健彦総務部長は、この補正予算は新型コロナウイルス対策としてスポットを当てていると説明した。
予算案の中には、病院事業会計についても補正があり、入院受入れ体制の強化に向けた約1億円の支出増が提案された。佐藤光治 荘内病院事務部長は、新型コロナウイルス感染症対策としての医療機器更新や感染防止対策の必要性を指摘した。
また、坂本昌栄議員は慰労金の給付対象についての質疑を行い、3月からの学童保育を支えてきた人々への独自の支援について検討を求めた。健康福祉部の渡邉健氏は、現在その方向で検討を行っていると応答した。
教育に関する議題では、教員用のタブレット型パソコン9,407台の購入が提案され、教育部長の石塚健氏は、GIGAスクール構想に基づき、1人1台のデジタル機器が新たに整備される旨を発表し、学校での活用が期待されている。
本日の会議は一連の議題について満場一致で可決され、議事は円滑に進んだ。市民へのサービス向上と観光業の支援等、経済対策についての意見も交わされた。
議会はこの後、次回の定例会に向けた準備を進める。