鶴岡市は令和3年12月の定例会において、公共工事の平準化や消防団の再編、成人式の延期、そしてユネスコ食文化創造都市の推進に関する議論を行った。
本会議ではまず、公共工事の平準化について強調され、富樫 正毅議員が地域の建設土木業者の担い手を育成する上での公共工事の平準化に関する質問を行った。富樫議員は、少子高齢化や人口減少が進む中で、公共工事の平準化によって労働者の安定的な就業が期待されると述べ、債務負担行為の心理的活用やゼロ市債の活用についても言及した。これに対し、佐藤 光治総務部長は、公共工事の平準化が建設業者の経営安定化に寄与するとし、債務負担行為やゼロ市債の活用に取り組んでいることを強調した。
次に、消防団の再編についての議論が行われた。石塚 慶議員が、消防団の人員減少や班の維持が困難になっている現状を指摘し、組織検討委員会の進捗状況を問うた。大川 治消防長は、旧鶴岡病院移転から課題として挙げられていた消防団の維持について言及し、令和7年度に向けた班の統合計画などを進行していると述べた。
成人式について、石塚議員は、令和3年の成人式が延期となった経緯や、当日の開催方法に関する質問を行った。教育委員会の本間正芳議員は、延期の決定方法について、アンケート調査や関係事業者との意見交換を行い、新成人全員が参加できる形を考慮して決定したと説明した。
さらに、鶴岡市は地元の食文化を大切にし、ユネスコの食文化創造都市としての活動についても言及された。市長は、食文化に関する条例の必要性を認識しており、今後の活動を進展させる意向を示した。