令和6年2月7日、鶴岡市議会臨時会が開催された。この会議では、昨年発生した能登半島地震の被害に対するお見舞いが表明された。
市長の皆川治氏は、地震による甚大な被害を報告し、避難生活を余儀なくされた方々へのお見舞いを述べた。特に、新潟市に派遣した職員の活動にも言及し、地域の支援が重要であると強調した。
続いて、議題として令和5年度鶴岡市一般会計補正予算に関する議案二つが提出された。第1号の専決処分承認については、除雪対策費用の増大を背景にした内容となっている。
総務部長の森屋健一氏は、今回の補正予算は労務単価や燃料費上昇に伴うものであり、適切に対応する必要があると説明した。補正予算においては、歳入歳出それぞれ8億5,000万円が追加される。
次に第2号の補正予算では、ふるさと寄附金の增加に伴い、寄付金収入が20億円から23億5,000万円へと増額されたことが報告された。多くの議員がこの増収を歓迎し、中でも草島進一議員は寄付金の具体的な増加理由を問うなど関心を示した。森屋氏は、返礼品精度の変更が寄付金増加に寄与した可能性について言及し、駆け込み需要の影響を指摘した。
また、鶴岡市名誉市民の称号贈呈に関する第3号議案も審議された。市長は、酒井忠久氏に対する名誉市民の称号贈呈提案を説明し、氏の文化への貢献を称賛した。
酒井氏は、長年にわたり地域文化の保存や普及に取り組んできた実績が評価された。
討論の中では、議員全員が賛成意見を述べ、名誉市民の称号贈呈を決定した。これにより、今期臨時会で付議された議案は全て承認された。議長の尾形昌彦議員は閉会を宣言し、議会は午前10時26分に終了した。