令和2年3月の定例会が開催され、会期の決定など多くの重要事項が議論されることとなった。
新型コロナウイルスへの対応が重要なテーマの一つであり、市長の皆川治氏は、市の支援策を紹介した。具体的には、全ての放課後児童クラブやサービスの開所や、相談窓口の設置が行われている。また、入学式や卒業式の延期など、行政手続きも柔軟に対応しており、次年度の経済的支援も予算に計上している。市長は、「関係機関と協力し、細心の注意を払いながら施策を進めていく」と強調した。
会期については、今期定例会は本日から3月25日までの23日間と決定した。議案43件が提出され、主な議案としては令和元年度鶴岡市一般会計の補正予算や、令和2年度の一般会計予算が含まれており、これにより市の行政活動の基盤が支えられる。また、財源として今年度の一般会計当初予算の総額は740億8,400万円、1.4%増とされており、その中には大型投資事業に伴う財源が含まれている。
議題の中では、地方創生や観光振興などにも焦点が当たった。特に、経済情勢について市は、雇用情勢などを訴える一方で、地域からの要望も取り入れた事業が求められているという認識を示す。市は、出羽三山を観光の切り口にするなど、地域の魅力を発信し、活性化を図る考えだ。
また、国保税についても、財源の見直しに向けた取り組みを進める意向だ。市が抱える財政的な課題を解決し、市民の生活へ直結する施策が求められている中、今後の取り組みが注目される。市が細やかな取り組みを進め、市民への情報が的確に伝わる仕組みを整えることが肝要である。これにより、地域経済の活性化が期待されている。市民の意見を取り入れた政策を進めていく重要性も認識されている。
最後に、森林環境譲与税を活用した森林整備が今後の防災・減災に向けての取り組みにも重要である旨が示され、意見を募る形で進行している。地方創生は広域的な連携が鍵とされ、今後の施策の進展が期待される。
市としての意識と行動、そして市民との連携強化が、今後の施策に向けた重要なテーマであると確認された定例会となった。