令和4年9月鶴岡市議会定例会において、重要な議事が進められた。特に、障害者に関する法律の改正を求める意見書と防衛費増額への反対意見書が大きな焦点となった。
議会第14号では、障害者虐待防止法の改正を求める意見書が提案され、石塚慶議員が「障害者に対する虐待は、尊厳を損なう深刻な問題であり、通報義務の対象を医療機関にまで広げるべきだ」と強調した。これに対し議会は賛成の意見で一致し、原案の通り可決される結果となった。
一方、議会第15号では防衛費を「GDP比2%」に引き上げることに反対する意見書が提起された。加藤鑛一議員は「経済が未曽有の物価高騰に直面する中、防衛費の増額は国民生活へ影響が出る」と訴えた。一方で阿部寛議員は、防衛力強化の必要性を述べ、「日本は安全を守る準備を進める必要がある」と訴え、意見書は否決された。
さらに、会議では令和3年度の一般および病院事業会計の決算が報告され、全員一致で認定された。加えて、令和4年度の一般会計補正予算や職員の勤務時間に関する条例改正案も可決された。特に補正予算は、住民への電力・ガス価格高騰等による給付金に関するものであり、特に非課税世帯への支援が目玉になっている。