令和2年5月28日、鶴岡市の議会が開催され、重要な議題が取り上げられた。特に、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた経済支援策が、議論の中心であった。
市長の皆川治氏は、プレミアム付飲食券のドライブスルー販売において、多くの市民に迷惑をかけたことを謝罪し、今後は応募による抽選販売方式に変更を行うと報告した。プレミアム付飲食券の販売方法が混乱を招いたことについて、議員から厳しい指摘が相次いだ。16番の菅原一浩議員は、ドライブスルー方式への変更理由やシミュレーションの実施を問う質問を行った。
皆川市長は、勤労者会館での販売予定から小真木原総合体育館へと変更した経緯を説明。不測の大渋滞については、計画段階での見通しが甘かったことを認め、今後の改善策を講じる意向を示した。さらに、渋滞による苦情が400件を超えたことも報告され、市民へのおわびとして、隣接町内会への文書配布の実施が伝えられた。
また、令和元年度および令和2年度の一般会計補正予算についても審議が行われ、令和2年度の補正予算は、新型コロナウイルス感染症対策の一環として、経済生活支援事業が多く計上された。具体的には、持続化給付金の不足を補う新たな給付金支援が行われる予定だ。商工観光部長である佐藤正胤氏は、支援金の交付予定者を明確にし、迅速な手続きが行われる旨をフォローした。
さらに、上下水道部では、特に経済的に厳しい状況にある世帯に向けて、水道料金を6か月分減免する措置が承認された。この策により、1万2千世帯が対象となる見込みであり、生活保護世帯も含まれることから、ケースワーカーが直接支援を行う方針が確認された。