令和3年9月3日の鶴岡市議会において、市の様々な政策について議論が交わされました。この会議では特に、第2次鶴岡市総合計画の推進状況や、その成果が主題となりました。
齋藤 久議員は、第2次総合計画の策定時に市長が掲げた多様性とチャレンジというキーワードに触れ、計画の進捗状況と市政の評価について問いかけました。皆川 市長は、この4年間の市政運営に伴う様々な課題や、新型コロナウイルス感染症への対応について言及し、市民との対話を重視した運営方針を表明しました。この中で、令和2年度の一般会計当初予算案は過去最高額の740億8,400万円となり、雇用の創出や市民の福祉向上を図る取り組みを推進してきたとしつつも、人口が増加していない現実に対して反省の意も表しています。
特に、対話の重要性を強調し、議会や市職員とも協力しながら市民の声に耳を傾けていく姿勢を示しました。これに対して、齋藤議員は施策効果に対する評価が不十分であるとの見解を示し、具体的な成果や数値での説明を期待しました。
また、議論の中では、防災対策やコロナ禍による影響を踏まえた子どもたちや家庭への支援策が取り上げられました。特に、学童保育施設の老朽化問題や、地域住民による協力を促進するための具体的な施策が必要であることが指摘されました。加賀山 議員は、同時に冠水の恒常化問題とその解決策についても意見を述べ、市の取り組み姿勢に疑問を呈しました。
最後に、農道の整備についての議論が行われ、地域振興基金の活用や、農業振興に向けた制度改善に関する提案がなされました。このように、会議では市の政策についての活発な意見交換が行われ、市民の生活向上に寄与する本質的な解決策への期待が高まりました。