令和4年2月定例議会は、青梅市における重要な課題に焦点を当てた様々な質問が展開された。特に子どもの医療費の無料化に関する議論が活発であった。
みねざき拓実議員は、東京都が設定する医療費の助成制度について疑問を呈し、青梅市が独自に助成を行うことで子育て支援が強化されるとの見解を示した。市長の浜中啓一氏は、青梅市が来年度から中学生以下を対象にした医療費の完全無料化に向けた取り組みを進める意向を強調した。さらに、制度実施の際には、国からのペナルティーの影響を懸念する声が上がり、経済的負担軽減のための対策が求められた。
新市民ホールについてもみねざき議員からの質問がある。彼女は、ケミコン跡地に建設中のホールの駐車場とその利便性を懸念し、必要な駐車台数の確保が重要であることを指摘した。市長は、駐車場の整備に関して満足のいく結果を目指す意向を示し、公共と民間の施設が一体的に利用できるようなゾーニングの考え方について説明した。
また、公共交通の利便性を高めることが求められる中で、高齢者の移動手段確保に関する質問も多く出された。市民安全部長は高齢者の外出支援策についての現状と、新たな交通システム導入の必要性を指摘した。
青梅市の林業政策についても議論され、地元の森林資源を活用した公共施設建設の重要性が強調された。市は、多摩産材の利用を促進する方向であるが、地域の協力を得て素材調達の促進が必要であると認識している。