令和5年12月7日に行われた清瀬市議会第4回定例会では、清瀬市の自然環境および市民生活に直結するさまざまな課題が議論された。
まず、松山緑地保全地域の整備について、看護大学校との連携が報告された。清瀬市は、この保全地域の利用を通じて、四季折々の自然を市民に楽しんでもらい、また環境意識の向上を目指していく考えだ。原田政美都市整備部長は、「看護大学校との境のフェンスを撤去し、自由に行き来できるよう整備することで、利用者に多様な活動をしていただける」と述べた。これにより、中央公園整備事業との相乗効果も期待される。
次に、私道における道路陥没や冠水問題が取り上げられた。多くの私道が債務区域であり、行政が直接整備や管理を行うことは難しい。ただ、住民からの要望に応じて、水はけを改善する方法について市民に情報提供する必要性があるとの見解が示された。
また、冠水対策として、雨水の処理に関する助成事業も行われている。令和5年度の助成状況は、雨水浸透桝設置の実績が1件、相談が2件となっており、さらなる普及を促すため努力していくという方針だ。特に、水害により生活や交通が困難になる地域があるため、住民からの要望に対する取り組みが急務であると認識されている。
さらに、事業の一環として、清瀬市はプレコンセプションケア、つまり妊娠を希望する女性のための健康管理支援を強化している。これには、東京都と連携し、プレコンセプションチェック費用助成が検討されているが、詳細については市民への広報が求められる。