令和4年12月8日に行われた佐野市議会定例会では、様々な議題が議論された。
最初に、早川貴光議員がICTの利活用やデジタル化の重要性を訴えた。その中で、早川議員は「人口が減少してきている現状の中で、デジタル技術を活用して業務効率を上げる必要がある」と指摘した。
議論では、特にSNS等の情報発信を強化すべきとの意見もあった。市では現在、ツイッター、フェイスブック、ラインなど、複数のSNSを利用している。しかし、更新頻度が下がる懸念に対して、各市の広報担当が一丸となって対応をしていることが明らかになった。
次に、人口減少問題への取り組みとして、早川議員は「少子化対策地域評価ツール」を活用した調査研究モデル事業に関する進捗を質した。市長は、国や県がサポートして進めていると答え、その中で地域の強みと課題を見据えた対応を進めていると強調した。
また、オープンデータに関しても触れられ、行政経営部長は「現在167件のオープンデータを公開している。今後も積極的にデータ公開を進めていく」と述べた。
議会では、避難所運営や社会福祉関連の議論もあった。特に、高齢者の安否確認や見守り活動の重要性が再確認された。しかし、早川議員は「地域のコミュニティを活用し、より一層見守り活動を強化する必要がある」と指摘した。
最後に、佐野市長は市政運営の一環として、地域医療や災害対策の推進を約束し、「住民の生活を守る取り組みが重要だ」と強調した。
議会の内容から、ICTの利活用や少子化対策、オープンデータの積極的な公開といったテーマが市民生活に直結する重要な課題として引き続き議論されることが見込まれる。