令和3年2月、菊川市議会が開かれ、長谷川市長が新型コロナウイルス感染症対策や市のまちづくりについての施政方針を示した。市長は、感染防止対策と経済活動の両立を図る必要性を強調し、今後数年にわたる影響を見据えた施策の重要性を訴えた。
市長は、感染防止への取組として特別給付金や公共施設の感染防止対策を実施していることを報告した。また、飲食業や小規模事業者への支援が優先され、全市民を対象とした水道料金の減免を実施する計画があることも伝えた。
さらに、菊川市のまちづくりに関しても言及があり、地域コミュニティの活性化を図るため、地区センターを中心とした地域づくりの重要性が強調された。市は、地域ごとの特性を生かし、持続的な発展を目指す方針を示した。特に、地域住民の意見を反映させるための公聴会やワークショップの実施が予定されている。
このほか、菊川茶に関しても問題提起され、価格低迷と後継者不足の課題がある中、農業者への支援や茶のブランド化について市長は積極的な取組を表明した。緑化を中心としたまちづくりについても、豊かな自然を生かした施策の展開が求められている。
最後に、財政については、来年度予算が厳しい状況であることを認識し、施策の優先順位について市民と協力して決定していく考えを示した。市は透明性のある説明を心掛け、今後の財政運営についても市民の理解を促進する方針である。