令和6年5月23日に磐田市議会臨時会が開催され、議案第48号が上程された。
市長の草地博昭氏は、補正予算について説明を行った。
今回の補正は、令和6年4月17日に発生した豪雨による浸水被害に関連した緊急的な支出を含むものである。
そのため、歳入歳出予算にそれぞれ3,201万3,000円を追加し、総額759億2,200万1,000円となる。
特に今回の補正予算は、磐田駅北口エレベーターとエスカレーターが浸水し、復旧作業が必要とされる状況に関わっている。
草地市長は、エレベーターは同日夕方に応急的に復旧したものの、エスカレーターは未だ使用できないと述べた。緊急な対応が求められており、補正予算の承認をお願いしたいと訴えた。
続いて、企画部長の真壁宏昌氏も補正予算の詳細な説明を行った。
彼は、歳入の主な内訳として19款繰入金及び22款市債の増額を挙げ、歳出には11款災害復旧費を追加すると述べた。
質疑が始まり、戸塚邦彦氏は防水板の設置に関して質問した。
戸塚議員は、30センチの防水板が実際にどの程度の雨量に対応できるのかを問いかけ、ロータリーの側溝の改修についても言及した。
建設部長の匂坂正勝氏は、豪雨による浸水の状況を説明し、側溝は基準となる時間50ミリに対応する形で設計されているが、近年の気候変動に対応した改良が必要であると強調した。
また、今後の雨季に向けた準備についても言及し、ロータリーの排水対応を強化する計画を説明した。
次に、秋山勝則氏がエスカレーターの早期稼働について質問し、利用者からの声も確認したいと述べた。
匂坂部長は、市民からの具体的な意見はなかったものの、早急な復旧を目指す姿勢を示した。
高梨俊弘氏は、工事手順について質問し、防水板の設置業者についても尋ねた。
匂坂部長は、業者の特殊性から特命随意契約を考えていることを明らかにした。
会議はこの後、予算決算委員会へ付託され、次回の本会議は5月24日に再開される予定である。