令和5年2月の菊川市議会定例会では、さまざまな議案が審議された。
特に目を引く議案は、令和5年度の一般会計予算。予算案は17名の議員により審議され、具体的な数値や見通しが提示された。
予算に関して渥美 嘉樹議員は、歳入の中で特に注目すべきはふるさと納税寄附金の見込み額だと指摘した。彼によれば、予算額は1億5,500万円と、前年度比で1,000万円の減となっており、この背景にある要因を市長に質した。市長は「炭焼きレストランさわやかの商品券の提供終了が大きな要因」と述べ、予算の算出根拠について詳しく説明。特に、新たな寄附の取り組みもあり、ゴルフ場における現地区の環境整備や、高額所得者層が多く利用するポータルサイトの新規導入により増額を予測しているとのことだ。
また、企業誘致推進事業に関しても、渥美議員は具体的な成果と今後の取り組みについて質問した。中川 建設経済部長は、企業誘致活動の成果として「市内への製造工場の誘致、拡張案件を6件支援」と発言。新的な企業誘致戦略についても概説し、引き続き民間事業者や県と連携を強化していく意向を示した。この報告は、市民の経済活動の活発化を期待させるものである。
今後の議案についても焦点が当たり、その中でも特に国民健康保険に関する条例改正が注視されている。条例改正に関しては、健全な社会保障システムを築くための重要な一手として位置づけられ、教育福祉委員会に付託されることになった。