令和3年12月22日に行われた菊川市議会定例会では、様々な重要議題が審議された。
議事日程には、令和3年度菊川市一般会計補正予算(第8号及び第9号)、教育長及び教育委員の任命、さらには人権擁護委員候補者の推薦が含まれていた。また、菊川駅南北自由通路整備に関する請願が多数提起され、多くの議員が意見を述べた。
特に、菊川駅南北自由通路整備については、一部議員から賛否が分かれ、様々な意見が交わされた。請願者の一人は「当事業は多額の借金につながり、市民サービスを低下させる恐れがある」と主張し、新型コロナウイルス感染症対策の優先が求められている状況下で駅整備を続行する必要があるかどうか議論されるべきと訴えた。その一方で、賛成派の議員は「この事業は将来的に地域のにぎわいを生むためにも重要だ」と強調した。
市長の長谷川寬彦氏もこの議論に関与し、全体のバランスを見ながら市の発展につながる投資の重要性について述べた。市長は、工事費が43億8,000万円であることが市の大きな負担となり得ることは認識しつつも、駅整備を行うことで地域全体の経済活性化を目指すべきだと主張。
施行が計画されているこのプロジェクトは、長年にわたり菊川市の発展プランの中で位置づけられており、今後の都市計画にも関連している。議員間での熱い議論の結果、駅整備事業に関する請願は不採択に至った。
また、新型コロナウイルス感染症の影響等で経済が厳しい状況にあることから、行政がこの課題にどのように対応しているのかが議論された。市議会では経済対策や感染症対策への取り組みについても議題に挙がり、取り組み状況が焦点となった。市民の健康を守るため、ワクチン接種推進や支援金配布などが行われている旨も広報された。
最後に、議員派遣や閉会中の継続審査についても議論が進められ、議会全体での協力体制を強化する必要性が訴えられた。