令和5年12月22日、菊川市議会の定例会が開かれた。
この日は多くの議案について審議が行われ、特に補正予算に関する議論が注目を集めた。議案第93号である令和5年度菊川市一般会計補正予算(第4号)は可決され、歳出歳入4億9,990万円が追加される。こうした動きには議員の賛否が分かれ、説明が求められる場面も見受けられた。
反対討論を行った織部光男議員は、債務負担行為が適切であるかを疑問視し、「債務負担行為が適切かどうかということを問いかけたい」と強調した。特に、北幼稚園に関わる7億6,000万円の負担について指摘し、単年度予算主義との抵触を指摘した。織部議員は、「市は未来に向けた計画を立てるべきだ」と訴え、財政健全化の重要性を訴えた。
これに対して賛成の立場から討論した渡辺修議員は、「補正予算は適正に審査されている」と主張し、費用の内訳を具体的に説明した。児童福祉や学校施設の改修についても言及し、地元の支持を得るよう執行部に期待を寄せた。
議案第103号では、菊川市教育委員会委員の任命についても審議された。市長の長谷川寬彦が「粕谷友一氏は地域住民の信頼が厚い」と述べ、任命の必要性を強調した。国からの指示についても、承認を得たと述べた。
特に粕谷氏の教育に対する見識と地域貢献を評価する声が上がったが、一部の議員からは具体的な教育方針に対する確認を求める意見も出た。織部光男議員は、推薦過程において教育環境の進展が欠けているのではないかと懸念を示した。
最後に、議案第104号の令和5年度菊川市一般会計補正予算(第5号)も可決された。長谷川市長は、「物価高騰に対する支援策を講じていく」とした。市民に対しては、今後の経済動向に注視していると述べ、必要な対策を進める姿勢を示した。
議会は今後の計画に向け、議論を重ね、市民の声を反映させていく方針を表明した。