令和5年6月6日、菊川市議会では重要な地域振興施策及び地理的表示保護制度(GI)に関する一般質問が行われ、特に深蒸し菊川茶の発展や消防団の活動についての意見が多く寄せられた。
まず、地理的表示保護制度(GI)について、須藤有紀議員が深蒸し菊川茶のGI登録に関する一連の質問を行った。彼は、菊川市茶産地の持続可能な成長と、地元産業のブランド化がこの制度によって進むことを期待していると述べた。特に、GI登録された菊川茶により価格上昇や市場での競争力向上が見込まれることから、市としての制度活用の展望が問われた。また、海外のGI登録状況についても言及され、効果的な海外進出戦略が必要であることが強調された。長谷川市長は、この登録により深蒸し菊川茶の認知度が向上し、販売促進につながるとし、地域振興のためには引き続きPR活動に努める考えを示した。
続いて、消防団の団員確保について、渥美嘉樹議員が質疑を行い、消防団活動の誤ったイメージを払拭する必要性を訴えた。彼は、団員確保のための広報強化策として、コンセプトの見直しやパンフレット作成を提案し、地域活動への理解を促進することが重要だと述べた。具体的には、団員活動の実態を市民に周知し、誤解を解くことで新たな団員の勧誘につなげていくべきであるとした。
さらに、倉部光世議員が学校図書館の充実について質問した。彼は、現在の図書館システムの改善策やボランティアの活動状況について尋ね、特に図書館の利用促進や市民へのアプローチの強化が急務だと指摘した。また、ボランティア養成や活動の復興がテーマとなった。図書館の職員は、市民と連携して積極的に活動する姿勢を示した。
結論として、菊川市議会は地域振興や教育、消防活動を通じて市民の安心と地域の活性化を目指すことを改めて確認し、各議員からの意見を真摯に受け止め、実効性ある施策を推進していく方針である。市長をはじめ役所の職員は、市民の声を反映させた施策に取り組む意向を示しており、今後の進展が期待される。