令和5年6月、菊川市議会定例会が開催された。
この中で数多くの報告や議案が審議された。特に注目されるのが、令和4年度の菊川市一般会計予算に関する報告だ。市長の長谷川寬彦氏は、複数の予算繰越明許費及び事故繰越について説明した。特に一般会計の繰越明許費は、次年度へ予算を活用するため重要な役割を果たすと述べた。
また、同議会では、低所得子育て世帯への生活支援が重要な議題に上がった。議案第42号で示された補正予算の中には、低所得世帯に対する「子育て世帯生活支援特別給付金」の支給内容が含まれており、油価高騰が影響を及ぼしている事を市長は強調した。これにより、合計で4,940万円の支出を盛り込む必要があったという。
長谷川市長は「コロナ禍がもたらす影響から、地域の支援を強化することが急がれる」と述べ、議員に対し協議と審議を依頼した。
さらに、特に関心を集めたのが、新型コロナウイルスの影響とその対応策だ。この問題について、長谷川市長は、社会がポストコロナへ向けた移行期にあるとし、地域経済の回復に向けてさらなる取り組みが求められるとしました。疲弊する地域経済の立て直しは、今後の活動における重要な柱とされ、行動を促す必要があるとした。
一方、昨年の一番茶の生産量についても言及された。本年の茶業界は、温暖な気候の影響と早い取引開始を背景に、安定した需要が期待されている。市長は、深蒸し菊川茶がGI(地理的表示)登録されたことを良い契機とし、知名度の向上と消費拡大に向けた具体的な施策を進める意向を示した。
このように、議会は、新型コロナウイルスの影響に引き続き取り組み、そのほか各種の条例改正を通じて地域の安定を目指す姿勢を強調した。議会は次回、6月5日に再開される予定であり、市民の声を反映しつつ、重要案件の審議を進めていく。