令和3年2月の菊川市議会臨時会が開催された。この議会では、最初に議長と副議長の選挙が行われた。議会の重要な役職が決定されたことにより、市政運営に新たな方向性が示された。
臨時議長の赤堀博議員の紹介の後、議会は無事に開会した。市長の長谷川寬彦氏が出席し、自身の市政に対する所感を述べる場面もあった。市長は「市民の生命と財産を守る政治の第一目標を達成する」と強調し、新型コロナウイルスへの対策を最優先に据えた市政運営の方針を示した。
議長の選挙では、松本正幸議員が当選した。松本議長は議場での挨拶の中で、「スピード感を持っての政策の対応が求められている」と述べ、人口減少や少子高齢化といった社会的課題についての対応が急務であると指摘した。松本議長は、持続可能なまちづくりに向け、議会と執行部の緊張関係を維持することの重要性も訴えた。
続いて行われた副議長の選挙では、山下修議員が当選した。山下副議長は、少子高齢化対策や災害対策等の行政課題に対し、議会の機能を最大限に発揮する決意を語った。副議長としての責任を痛感しながらも、公正かつ円滑な議会運営に努めると表明し、議会内での協力体制の重要性を強調した。
議会運営委員会の委員も指名され、今後の議会運営に向けての準備が進められた。特に、会期が本日1日のみと決定されたことから、迅速かつ効果的な議決が求められる状況である。
また、閉会中の継続調査についても議題として取り上げられ、さらなる調査の実施が合意された。議会運営における透明性の確保が重視される中、各委員長からの申し出に基づき、調査を行う方針が示された。
最後に、長谷川市長は市政における新たな取り組みを発表し、「菊川市をともに前へ進める」と呼びかけた。市民の不安に寄り添い、より良い菊川市の実現に向けて全力を尽くす決意を明らかにした。
この臨時会を経て、議会の新体制がスタートし、菊川市政の今後の展開に期待が高まる。