令和4年9月29日、菊川市議会は定例会を開き、様々な議題が討議された。特に、台風15号による大雨の影響が報告された。市内での浸水被害や倒木に関して、市長の長谷川寬彦氏が言及した事実は深刻だ。明らかに、床上浸水が5件、床下浸水が89件発生し、道路の通行止めも市道23箇所で見られたという。これに対し、復旧作業を迅速に進めると約束し、市民からの理解と協力を呼びかけた。
次に、議会は人権擁護委員候補者の推薦についても話し合った。長谷川市長は、候補者の伊藤民子氏が人権擁護活動に適任である理由を説明した。彼女の経験が委員会にとって価値あるものになる期待が込められている。
さらに、令和3年度の一般会計歳入歳出決算の認定に関しては、議員の間で賛否が分かれた。賛成者は、市の厳しい財政状況にもかかわらず、適切な運営がなされていると評価した。一方、織部光男議員は反対討論を行い、持続可能な財政運営の重要性を訴えた。彼は、歳入が減少し自主財源の確保が求められる中、早急な対策を提言した。
議案の中には、令和4年度の一般会計補正予算が含まれている。これについては、歳出の増加が国の施策に基づく住民支援に関するものであることが強調された。さらに、議案の討議において、必要な情報発信や対応の強化が求められた。市民に対する質の高いサービス提供を維持すべく、議会は積極的な姿勢で対応を進めていることが確認された。事故や問題への早期対応を図るため、他自治体の事例を参考にする検討が進められている。
最後に、議員派遣や各種特別会計の閉会中継続審査が承認される中、市長からは新年度に向けた意欲が語られた。引き続き新型コロナウイルスへの対策が求められ、地域経済の活性化に向けた施策も提案された。議会としての市民の声をしっかりと受け止め、財政の健全性を保ちつつ、市政運営を進める姿勢が再確認された。