令和2年2月定例会が菊川市議会で開催され、重要な議案が次々に可決された。特に注目されたのは、新市まちづくり計画の一部変更についてである。
総務建設委員会委員長の宮城力弘氏は、変更アイデアに対する質疑の中で、パブリックコメントが2名と少なかったことについて言及した。「手続きは適正に行われた旨の答弁があり、一定の理解を得たと考えている」と述べたことが報告された。
一方、横山隆一議員は反対の立場から、「市民合意が不十分なまま進めることは市民軽視である」と主張した。特に、新市まちづくり計画変更に絡む南北自由通路の事業に対して、市民への説明責任が果たされていないとの指摘があった。
また、議案第3号の菊川市六郷地区センター条例制定についても議論が交わされた。賛成する意見があった一方、織部光男議員は、条例の内容が市民の公平性を欠く可能性があるとし、反対討論を行った。また、犯罪被害者等支援条例や地域振興等基金条例の制定に関しても、多様な意見が飛び交った。
今回の定例会では、令和元年度の一般会計補正予算や病院事業会計補正予算など、財政に関する重要な案件も可決された。特に、一般会計予算については、厳しい財政状況を踏まえ、持続可能な予算計画が求められることが強調された。
今後も菊川市では、こうした重要施策についての市民理解を得るための努力が必要である。市民の声に耳を傾けながら、透明性の高い行政運営を進めることが期待されている。