令和3年6月24日、菊川市議会の定例会が開かれ、新型コロナウイルスワクチン接種状況や補正予算案などについて審議が行われた。
長谷川寛彦市長は、新型コロナウイルスワクチン接種について報告した。65歳以上の高齢者への接種は、予約率が93%を超え、進捗が順調だと述べた。集団接種と個別接種を併用し、さらに、高齢者施設でも接種を行っているという。
また、令和2年度菊川市一般会計歳入歳出決算の見込みも報告された。歳入は249億9,035万7,381円、歳出は245億6,527万4,110円となり、実質収支は前年度比24.1%の減額であることが明らかにされた。これに対し、長谷川市長は "次年度に向けた計画的な財政運営が求められる"と強調した。
日程第3では、議案第31号の令和3年度菊川市一般会計補正予算(第2号)が審議され、赤堀博委員長が委員会の審査結果を報告した。委員会では原案を可決すべきとの結論が出されたことを受け、議会は特に異議を唱えることなく可決した。
次に、議案第33号の手数料条例改正、議案第34号の建築工事請負契約締結に関する議案が審議された。特に、議案第34号において織部光男議員はアスベスト問題についてしっかり確認されているかと質疑し、八木剛教育総務課長は、調査済で飛散の恐れがないことを報告した。このやり取りから、議会側が市の建物の安全性に対して高い関心を持っていることが伺えた。
さらに、議案第35号の令和3年度補正予算(第3号)も同様に可決され、合計で1億4,990万円を追加することで、今後の新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金などが増額される予定。
また、陳情も審議され、コロナ禍対策の財源に関する陳情が不採択となった。主な理由として、国の災害指定は自然災害に限られるため、コロナを災害と指定するのは現実的に難しいとの判断が示された。
議長は最後に、各議員と関係各位に感謝の意を表し、今後も新型コロナウイルス対策に全力を挙げていく姿勢を示した。議会は午前11時20分に散会した。