令和4年9月、菊川市議会定例会が開催された。
会期は本日から30日間、即ち9月30日までと決定された。一方、長谷川 寬彦市長は、令和3年度決算に関する報告を行い、特色ある予算編成の重要性を強調した。特に、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う医療体制の整備についても言及された。
また、市長は、行政報告の中で新型コロナウイルスワクチン接種の進捗状況を説明。18日から実施される抗原検査キットの無料配布についても紹介した。これにより市民が自己検査を行うことで、公的支援へつなげる取り組みが進められることが示された。
続いて、報告第4号として、横断側溝グレーチングの不良による損傷事故に関する専決処分の報告が行われ、和解金額が決定された。これに対する議会の承認を得る必要がある。さらに、報告第5号として、令和3年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率の報告が行われた。実質赤字比率等が前年と同様に生じていないことが確認された。
次に、議案第35号として菊川市職員の育児休業等に関する条例の一部改正が提案され、国家公務員の制度改正に対応する内容であることが説明された。これにより、非常勤職員の育児休業の取得条件が緩和される。
さらに、重要な議案として、令和3年度菊川市各会計の決算認定についての審議が行われた。市立病院では新型コロナウイルス関連の影響が指摘されたものの、全体的な財政状況は健全と評価され、特に医療に対する財政支援が急務であることが求められた。
最後に、この日の締めくくりとして、令和4年度の一般会計補正予算が複数提案され、歳入歳出それぞれの増額が示された。全体で212億5,800万円となる予算案が成立した。市長は市民生活を支えるための必要な資金確保に注力することを明言した。議会は今後も市民の声を反映した運営に努める姿勢を貫くものと期待される。