令和5年9月1日、吉川市議会第4回定例会が開催された。
この会議では、今後の議会運営や財政に関わる重要な議案が取り上げられ、多くの市民が関心を寄せた。
特に注目されるのは、学校給食費の無償化を求める請願が上程された点である。請願の紹介議員である遠藤義法議員は、「物価の高騰が家計に直撃する中、すべての子どもが安心して食事を摂れるようにするため、学校給食費を無償化する必要がある」と訴えた。
請願には982名の署名が添えられ、物価高騰による生活困窮を理由に無償化の必要性が強調された。遠藤議員は、「少子化対策にもつながる」と述べ、経済的負担の軽減が子育て世代への支援になることを示唆した。
その一方で、他の議員からは無償化の実現可能性や財源に関する懸念が示された。林美希議員は、無償化が給食提供日数に比して効果的な解決策であるか疑問を呈し、「家庭の教育関連支出の負担を軽減する策との整合性も考慮するべき」と指摘した。
また、戸田馨議員は、無償化を求める際の具体的な財源確保策や、生活が困難な家庭への既存の支援制度との整合性について更なる議論が必要との意見を述べた。