令和5年3月3日、吉川市の第2回定例議会が開かれ、重要な議案が続々と可決された。特に、吉川市の地域公共交通協議会設立や、国民健康保険税の一部改正が大きな論点となった。
この日の議会では、第4号議案として提案された吉川市地域公共交通協議会条例が討議され、市議会議員の伊藤正勝氏が具体的な質問を行った。この協議会は公共交通の活性化を目指し、設立が提案されている。
伊藤氏は、協議会設立の必要性と今後のテーマに関する疑問を指摘。政策室長の浅水明彦氏は、過去の協議の結果を反映し、地域公共交通計画の策定進捗についても言及した。市街化の進展を見据え、地域の公共交通課題を解決するための協議会設立が進むことに期待が寄せられる。
また、議会では国民健康保険税の改正についても質疑が行われ、議員の稲垣茂行氏が新税率への変更による影響を詳細に聞く場面も見られた。健康長寿部長の小林以津己氏は、国保税の改正が斬新な方式で健全な財政運営を目指す施策として必要であるとの見解を示した。具体的には、所得割税率の引き上げが決定され、これに伴う税収の増加を見込んでいる。
議案の採決にあたっては、特に地域の公共交通確保の重要性が強調され、出席した20人の議員全員が賛成した。新たな協議会の設置は、地域の交通事情改善に寄与することが期待され、今後の進展に注目が集まる。