令和元年12月29日、吉川市議会定例会(第5回)が開催された。
この会議では、手話言語条例の制定や職員給与に関する条例改正など、重要な議案に関する討議が行われた。
中原恵人市長は、第79号議案の吉川市手話言語条例について発表した。「手話が言語であるとの認識に基づき、手話に対する理解を深めることを目指す。これは市民が共生できる地域社会の実現へ向けた一歩である」との意義を強調した。
また、給与に関する条例改正も話題となった。第81号議案および第82号議案では、議員報酬及び職員の給与が改正される。市長は、「これらの改正は、人事院勧告の趣旨を踏まえ、適正な給与支払いを実現するためだ」と述べた。
会期の決定に関しては、議長の中嶋通治氏が提案し、会期は12月29日から12月13日までの15日間とされた。議会はこの決定に異議がないことを確認した。
本議会ではさらに、指定管理者の指定に関する議案が提出された。第83号及び第84号議案では、2つの公共施設に関して、指定管理者として特定非営利活動法人や共同事業体が選定される。
この他に、請願事項として提起されたのは、三輪野江地区への公園整備や、市民のために「おあしす」の元営業店舗跡を開放することを求める内容であった。この請願について、松崎誠議員は「地域に公園がないとの声を受け、旧保育所跡地を開放したい」と説明し、署名が271筆集まったことを報告した。報告を受けた林美希議員からは「公園の維持管理についての課題があります」との質疑が上がったが、松崎議員は「そこまでの協議はしていない」との回答をした。
吉川市では市民の声に基づく施策を進めており、次回の議会ではさらなる議案審議が行われる予定である。議長は次回会議日程として、12月3日の審議を報告し、散会を宣言した。