令和2年第2回吉川市議会定例会が3月3日に開かれ、市の予算案が審議された。
今回の定例会では、令和2年度の一般会計予算など合計8件の議案が審議される。中でも重要なテーマとして浮上したのは、公共交通サービスの整備や地域福祉の充実である。
雪田きよみ議員は、今回の一般会計予算の中で、公共交通機関整備改善推進事業について質疑を行った。
具体的には、タクシー利用料金助成事業の検討委員会の構成や、移動実態調査を基にした改善点の確認を求めた。市の政策室長、野尻宗一氏は、公共交通に詳しい有識者など8名を想定していることを明言し、幅広い意見を反映する重要性を強調した。
もう一つの大きな課題として、雪田議員は公害対策費に関しても言及し、地元住民からの要望に基づいた新たな対策を尋ねた。市民生活部長、中山浩氏は、ムクドリ対策を専門業者に委託し、効果的な施策を導入する考えを示した。
また、雪田議員は道路補修工事についても質問し、関会野谷線の改修計画や交通広場の環境改善に向けた具体的な取り組みを求めた。都市整備部長、竹内栄一氏は、今年度の予算案に基づき、補修および環境改善に努める方針を伝えた。
伊藤正勝議員は、新設される吉川中学校について質問した。新たな中学校での生徒数や職員体制など詳細な情報を求めたところ、教育部長、中村詠子氏は、開校時の生徒数は401人、職員数は26人を見込んでいると発表した。
さらに、教育部長は、吉川中学校の特徴として地域とのつながりを重視した設計がなされていること、また、備えている運動場の環境についても明らかにした。
議会では各議案に著しい関心が寄せられ、多様な質疑が行われた。特に、公共サービスの質向上や地域住民生活の安全確保に向けた取り組みが各議員から強調され、地域の今後の発展に向けた議論が展開された。