吉川市議会定例会(第4回)が令和5年9月21日に開かれた。議題には多くの市民からの関心が寄せられているアカミミガメの生息状況と、治水対策についての議論が含まれていた。
アカミミガメについての質問は多岐にわたる。市民からの報告によると、大場川や中井沼でアカミミガメの大量発生が確認されている。市の環境政策を担当する荒川泰弘市民生活部長は、生息状況について具体的な調査は行っていないが、広範囲に存在することは認識していると述べた。さらに、環境への影響として在来種への影響や生態系の変化を懸念しつつ、現段階では特段の被害報告は受けておらず、市民にはペットとしての飼育責任を促す周知に努める方針であると明言した。また、特定外来生物であるアカミミガメの取扱いについては、国の法令に基づく規制を遵守し、捕獲や放出を行わないよう呼びかけると強調した。
また、議会では市交通政策に関する質問も取り上げられた。特に、安全な自転車走行環境を確保するためには、道路の整備とともに市民への教育も重要であるとの考えが示された。市民生活部長は、自転車道の整備計画について説明し、沿道の整備と歩道、車道の関係についても言及した。
吉川市では、地域住民の意見を重視し、特に子どもの自転車利用の安全面に配慮した施策を計画していることが報告された。また、ヘルメットの着用を促すための補助制度についての質問に対し、現段階では導入を予定していないが、普及促進のための方策を検討する意向があることが伝えられた。
さらに、総合体育館の改修計画についても報告があり、利用者への周知を適切に行う方針が示された。教育環境の整備についても言及され、特別な支援が必要な生徒に対する応答体制や、教職員と家庭とのオンライン連絡の重要性が強調された。
全般的に、市は環境の整備や市民生活の向上に向けた施策を推進しており、さまざまな分野での改善が進められることが期待されている。