第2回吉川市議会定例会が令和2年3月16日に開催され、重要な議題が取り上げられた。
この日は、午前10時28分に再開された後、会議の主要な進行として議会運営委員長の報告が行われた。松崎誠議員(議会運営委員長)は、コロナウイルス感染拡大の影響から、一般質問を取りやめ、会期を短縮して本日中の閉会とすると報告した。
さらに本会議で審議された議案の中には、第9号議案「吉川市文化芸術振興基金条例」が含まれ、多くの議員から賛否の意見が交わされた。一般質問の取りやめに伴い、質疑通告についても変更が加えられ、討論の際には個人情報に配慮する点が強調された。
また、第15号議案「令和元年度一般会計補正予算」は、賛成多数で可決に至り、予算全体が230億319万円となった。この中では、文化芸術振興に対する予算措置についても議論があった。文化芸術振興基金条例は否決され、文化施策の展開に関する反対意見が相次いだことが、補正予算の中でまた新たな問題点として浮上してきた。
議長加藤克明氏は、この問題に対し、地域の文化芸術の振興が大切であり、調整機能をもった行政の責務としての解決が求められると述べた。
更に、今回の会議では、訴えの提起に関する第27号、第28号議案が取り上げられ、内容についての厳しい質疑が続いた。地権者との交渉経過についても多くの議員が疑問を呈し、透明性が求められる場面が多かった。特に、裁判に持ち込むに至った経緯や、今後の事業進展への影響についての解答の必要性が指摘され、慎重な対応が必要であるとの見解が共有された。