令和4年6月に行われた吉川市議会定例会では、同市の部活動や公共交通事業の現状確認や課題が話し合われた。特に、部活動の地域移行が進む中、教員や生徒、保護者の声をしっかりと反映させる方針が示された。
まず、部活動に関する状況が報告され、自校の生徒数や地域特性に応じた部活動の設置が進められている。しかしながら、部活動の活動日数や時間が学校や部活動の種類により異なることが指摘された。さらに、吉川市教育委員会は、各学校で生徒からの要望をどのように把握しているのかについても質問があり、慎重に審議していると回答した。
また、部活動指導員の導入についても触れられ、外部指導者を活用し、数々の良好な結果が得られていることが確認されたが、指導員の人材確保が課題であることも指摘された。教育長は、教育委員会としても部活動改革を進めていく意向を示し、教員と地域の連携強化の重要性が訴えられた。
次に、公共交通の支援策として、吉川市の現状と財政効果について議論が行われ、市としては市民の足をどう確保するかが最重要であり、新たな取り組みが期待されていることが強調された。
さらに、制服リユース事業の進展状況が確認され、経済的負担軽減のために検討が進んでいるとの報告があった。過去のバザー形式から進化させ、常時利用できる形での制度構築が求められている。
これに各議員から部活動の地域移行について様々な意見が寄せられた。特に、部活動の外部指導員、指導者に対する要望が強く、さらなるニーズ把握と周知活動が必要であるとの提案もなされた。市は、今後も市民との対話を重視し、部活動や公共交通事業における課題解決に向けた取り組みを継続する方針である。